P(プロデューサー)ラブについて
よく友人との間で話題に上がるPラブの話。
「○○ってPラブなんかね?」
「○○はPラブやけあんま好きになれんね」
これまで何度も繰り返されてきたやり取りであるにも関わらず、その度に不思議と盛り上がるこの話題。
全プロデューサーが公式の設定が全てだと受け入れ、公式の求める通りの解釈をするのであれば、このような「解釈違い」は起こらない。ベースは公式にあってもアイドルとプロデューサーとの関係性の解釈の仕方が人によって違うからこそ、この話題は面白くなるし話す価値が生まれる。アイドルとプロデューサーの関係性についての考察するのが好きな人にとって、Pラブはいいネタになるということだ。
前置きはここまでにして、今回は今までのブログの書き方の方向性が違うが
「Pラブについて」
改めて考えをまとめるブログにする。
【流れ】
①Pラブって何?
②Pラブ肯定派?否定派?
③まとめ
①Pラブって何?
とりあえず調べてみたところ、Pラブの定義は特にまとめられてなかったのでゲーム「艦隊これくしょん」の「提督LOVE」についてピクシブ百科事典を参考しながら自分なりに考えてみることにした。
提督ラブ (ていとくらぶ)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)
Pラブとは(自分流)
『プロデューサーに対して明確な恋愛感情(または好意)を抱いており、アイドル自身がプロデューサーへの恋愛感情(好意)を自覚した上で行っている言動が見られること』
ちゃんと文字にしたのは初めてだが、大体こんな感じだろうか。
アイドルをプロデュースするというゲームの性質上、実際にプロデューサーに対しての恋愛感情を明言しているアイドルはそんなに多くない。それなのにPラブ勢と言われるアイドルが複数いるのは、likeかloveかどうかの間に位置するアイドルがいることが原因ではないだろうか。Pラブのラブを英語のloveの意味で考えてしまうと、正直そこまで強い好きという気持ちや愛という形で表現しているアイドルは多くはないためloveはイマイチ当てはまらない。つまり、Pラブのラブはlikeとloveの間ぐらいの感覚で使っている人が多いのではないかと思う。
具体例を出すと、Pラブ勢で有名なアイドルといえば765プロの星井美希、シンデレラガールズの佐久間まゆ、シャイニーカラーズの杜野凛世などがよく話題にあがるとは思う。彼女らはプロデューサーとの出会いに運命的なものを感じており早い段階から恋愛感情のようなものが感じられる言動がある。どちらかというと感情的にはloveに近いイメージだ。
逆にlike寄りで大好きというよりは好意を抱いていると感じられるアイドルはシンデレラガールズの小日向美穂や相葉夕美、シャイニーカラーズの月岡恋鐘や大崎甘奈といったところだろうか。彼女らは好意を自覚しているかは分からないが、そういった思わせぶりな言動がちょくちょく見られる。
こういった判断は基本的にアイドルの言動や描写からするものだと思っているが、最近はちょっとした信頼や尊敬と感じられる言動からもPラブ判定されているアイドルも多いように最近感じる。(二次創作の影響もあるだろうが)
別にPラブかそうでないかをキャラクターの特徴とするのは公式次第だが、前提としてアイドルとプロデューサーが恋愛関係をもつことはどうなのかについては一考しておく必要がある。プロデューサー視点から考えるとアイドルと恋愛関係をもつことは、アイドルの仕事に支障をきたす可能性があるため、避けるべきと考えるはずだ。おそらく教師と学生とかの関係に近く、いわゆる禁断の恋というものにも当てはまるのではないだろうか。個人的にプロデューサー側から恋愛感情を抱いていると感じられるような言動や描写は絶対に公式ではしてほしくないと思っている。それを公式がやるとアイドルマスターというゲームが別のジャンルになってしまうからだ。アイドルマスターは恋愛シュミレーションゲームではないという芯はしっかりもったままにしてほしい。アイドルマスターはアイドルをトップアイドルになるまでプロデュースすることがゴールであって、その後のアイドルとの関係性は基本的には描写することはないだろう。その後の話は二次創作であったり、個人の想像で考えるしかない。
もちろんこういったPラブ勢かどうかの話は各個人の解釈によって変わってくるため、正確に分類する行為自体には特に意味はない。ただ、自分の中でだけでもPラブについての基準ができていれば人に自分の解釈を説明することもできるし、Pラブの会話を広げることが可能になる。このブログを書いてるのは大体それが目的だ。言ってしまえば、文字にして自身の考えの再確認したいのと自分の立場を明言したいだけだ。
②Pラブ肯定派?否定派?
以前の話だが、昔こんなことがあった。
自分「公式が出すものが全てで公式が出すものはどんなものでも受け入れるしかない」
それに対して友人からこう返された。
友人「それはおかしいやろ、そんなんただの公式の言いなりやん」
当時は正直納得いかなかった。アニメでもゲームでも公式が用意した内容が全てで自分たちがその良さを理解しようとしなければならないと思っていたからだ。
例えば、スターライトステージのTrinity Fieldのコミュでの加蓮の発言も、シンデレラガールズのアニメでの本田未央の言動も、なんとも思っていなかった、物語のために必要なもの、良いものと思っていたのがいい証拠だ。
しかし、今は公式が全てだという考えはとてもつまんないように感じる。どう考えても公式の提供する粗を探して友人と話題にする方が絶対面白い。そうやって周り人と話しているうちに、いつのまにか自分も公式のキャラの扱いや言動に物申す様になっていた。
最近だと公式の久川颯の扱いについて、どうも納得がいかない部分がある。確かに久川颯の個性がないというような扱いを面白がる人は一定数いるかもしれないが、あの営業コミュでモブにすら適当に扱われるのはあんまりだと正直思った。
一部の界隈ではそういった久川颯の扱いを「はー虐」と言っているらしいが、虐待という言葉をそんなことでキャラクターに対して使って欲しくないと正直思っている。ほんとに印象が悪いからやめてほしい。
話が逸れているが戻そう。つまり以前は公式の言いなりであったため、公式がPラブっぽくするならそれはそれでいいと思っていたというのが昔の答えだ。公式がアイドルとプロデューサーをイチャイチャさせるのであれば、それをそのまま楽しんでいたし可愛いなぁと微笑ましく思っていた。「公式によるPラブには肯定派」とでも言えばいいだろうか。今まで特にアイドルがプロデューサーに対して恋愛感情や好意を抱くことについて思うところは特に何もなかった。
二次創作によるPラブについてももちろん肯定派である。自分は基本的にお互い恋愛感情をもっているならラブストーリーの展開はありだと思っているので、二次創作なら純愛大好き勢として完全に別の世界線の作品として楽しめる。自分が好きな二次創作は星茶さんの描く姫川友紀との話やmentさんの描く高森藍子の話で、これらの話はアイドルと同じ見た目をした別人を見るという感覚で話を楽しんでいる。つまり二次創作上ではもちろんPラブは肯定派だ。プロデューサーとイチャイチャしていようがなにしようが、それは二次創作という枠の中なので特に問題はない。
今もこれらの考え方は特に変わっていないが、最近プロデューサーの言動によってアイドルが意識してしまう場面があったりするため、そういうのはちょっと違うかなとは思ったりはする。無自覚で鈍感でたらしなプロデューサーみたいな感じにするのは良くないと思う。
③まとめ
アイドルとプロデューサーが異性である以上、アイドル側がプロデューサーに魅力を感じてしまうことはまあ別にあってもいいかなとは思う。その点に関してウマ娘はトレーナーの性別が選べたり、桐生院トレーナーとハッピーミークの女性同士のペアの例を提示することで、恋愛関係以外のトレーナーとウマ娘の関係性の可能性を広げていると感じる。
プロデューサーに恋愛感情や好意を抱かせることによってそのアイドルをプレイヤーに魅力的に見せようとするやり方は理解できる。恋に悶え悩む女の子は可愛いというのも賛同できる。ただ、それをアイドルマスターという作品でやることは、その恋の未来を潰すことを意味する。アイドルマスターは恋愛シュミレーションゲームではなく、あくまでトップアイドルまでアイドルを育てる育成シュミレーションゲーム。公式もトップアイドルまでの道のりを描いていくはずである。Pラブかどうかはあくまでアイドルの一つの個性に過ぎないのであって、トップアイドルを目指す上ではそんなに関係ないと思っている。ただ本当にPラブのアイドルがプロデューサーと結ばれたいと思っているなら、それは公式では実現しないから可哀想だなと思ったりする。
最後にPラブについての自分なりの解釈を簡潔にまとめて終えようと思う。
自分は基本的にプレイヤー(プロデューサー)に好意をもってくれるキャラクターを可愛いと思い、好きになる傾向にある。
アイドルマスターに恋愛要素を求めているわけではないが、魅力あるキャラクターに見えるから好きになりやすい。まゆが好きなのは結構そう言った部分が強いように感じる。
アイドルマスターはゲームの性質上アイドルとプロデューサーのやり取りが欠かせないため、今後もPラブを匂わせる言動を行うアイドルが出てくるだろう。ただ、そのことに対してプレイヤー側が過剰に反応しすぎている部分もあるようにも感じる。
Pラブについて「信頼関係を築く上での言動であったり、たわいもない微笑ましいやり取りぐらいであったりするなら別にいいんじゃないか」というのが自分のスタンスである。
以上が現時点でのPラブについての考えだ。いい感じに自分がどんなことを考えていたのか文字にすることで、整理することができた気がする。
今後もPラブ勢と呼ばれるアイドル達のストーリーがどう展開されていくかを楽しみながら追っていこうと思っている。これからもたわいもないPラブの話ができるぐらいのちょうどいい具合を期待しよう。
特にシャニマスには期待している。